2015年9月18日金曜日

グリンプスを再読して、がっかり。

ミュージシャンにとっての最高傑作となるはずだった幻のアルバム。例えば、ビートルズの「ゲット・バック」、ブライアン・ウィルソンの「スマイル」。ジミの「ファースト・レイズ・オブ・ザ・ニュー・ライジング・サン」は分からないけど。

前者は「ネイキッド」として、後者はブライアン印とビーチボーイズ版の両方が世に出たが、それが良いことだったのか。ま、こうなるはずだったのかという新たな疑問が芽生えたのだろう。とにかく聴けるだけでも良しと。
そうそう、その幻を再現するオーディオ修理屋の話が「グリンプス」で、ストーリーとしてはそれだけでは長編小説にならないので、しょうもない子供を理解しない父親との確執の話をブライアンの父、マーリー・ウィルソンとオーバーラップさせたりして、薄めたという感じ。だからお前の親父の話なんか、聞きたくないよと思うのだが、その辺を勘違いしてSFの枠を超えたとか、過大評価する小説音痴に騙されないように。
もしもスティーブン・キングのような、詰まらないエピソードなしでストーリーを膨らませる力があれば、もっと売れる作家になれたのにと、外野は勝手に思うわけです。

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